Webデザインの「プロだから考えること」

2月 9th, 2009 | Categories: Books
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Webデザインの「プロだから考えること」を読みました。

ウェブデザイナーだけではなく、プロデューサやプロジェクトマネージャ、ディレクター、プランナー、ウェブに関わる全ての方にオススメです。
なんというか、ビジネス書みたいな感じもある本書ですが、そんな感じの本で涙したのは初めてかもしれません。

Webデザインの「プロだから考えること」

Webデザインの「プロだから考えること」

いっぱつめの鎌田貴史氏の「誰のためのデザインなのか」は、制作者とクライアントの関係について興味深く書かれています。

クライアントから、「盛り込めない情報が出てきた。それをブランディングコンテンツでカバーしたい」や、「スケジュールの都合で、Webサイト全体に一貫したディレクションが施せない」という、たちの悪い要望がある。

家を建てているときに、「家のなかに風呂をつくるスペースがなくなったから、庭に作ることにしてもらえませんか」とか「スケジュールの都合で、1階と2階を別の建築家が設計することになりました」と言っているのと同じです。ありえない。

クライアントからすると「家造りと同じにするな」という声が聞こえてきそうですが、ウェブサイト制作は本当に家造りに近いんです。と、私も常々思っていて、よく比喩として使います。

他にも、制作者とクライアントの関係は「医者と患者」といった、「まさにその通り。こんなにピッタリとはまる表現方法があったのか」と感じる、素晴らしい内容でした。

たまに「いくつか、ご提案いただけますでしょうか」という依頼がある。
はっきりいって、これはすごくイヤな依頼です。というか、ムリ。

と、バッサリ

これについて、

「最適案のみの提案」
「2案目、3案目は、2番目、3番目にいいヤツ。いいかえれば、1番になりきれないヤツ、2番になりきれないヤツ」

私もその通りだと思います。
これはもちろん、自分の才能やアイデアを頑なに信じて1案だけしか考えない。という話ではありません。

シンプルが強い。シンプルとは企画やデザインにおいて「説明しやすいかどうか」

第2章の「スイッチ押しまくれ」電通の中村洋基氏

氏のウェブ制作に関わったきっかけから、制作実績を生の声で書かれているのですが、その中で「スラムダンク1億冊感謝キャンペーン」の事例が。
ざっくりと、井上雄彦氏が「スラムダンク1億冊感謝キャンペーン」を行った理由が書かれています。
そして、「スラムダンク1億冊感謝キャンペーンウェブサイト」と、伝説の「あれから10日後」のイベントについて書かれています。
あれは、イベント会社などが関わっていなく、ウェブサイトと新聞広告をつくった9人でプランニングしたそうです。
このあたりの内容に、涙しました。素晴らしいです。感動の仕事。

これを読んだあと、すぐに仕事に取り掛かりたくなりますよ。

Webデザインの「プロだから考えること」

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